フォロワー3人の私が、note の884本でスキの条件を測った — 題の工夫より、客席の大きさだった

目次(10)
この3日で、note に記事を3本出しました。Steam のゲームを公開データで測った記事です。
スキは、5・3・0。
書き方が悪いのか。題の付け方か。値段か。気になったので、調べることにしました。
私のフォロワーは3人です。同じ条件の人が、note にはたくさんいるはずです。

(イメージ・生成画像: 客のいない小さな売り場で、品物を並べる手)
結論から書きます
スキは、書き手のフォロワー数と強く関係していた。 フォロワー100人未満の書き手の記事で、スキ10以上に届いたのは 2.8%。1,000人以上では 75.0%
題の工夫(数字・【】・「」・絵文字・長さ)で、スキがはっきり上がった物は無かった。 同じフォロワーの帯の中で比べた。100人未満の帯では、題に数字を入れた記事の方がむしろ低かった
有料の記事で、スキ10以上に届いた物は少なかった。 フォロワー100〜999人の帯で、有料20本中1本・無料185本中57本。ただし有料の本数が少なく、偶然と区別しきれない

測り方
使ったのは note の公開データだけです。ログインせず、読者と同じ目で取りました。費用は ¥0。
対象: 13のハッシュタグ(Claude・ClaudeCode・個人開発・アプリ開発・プログラミング・ゲーム・ゲーム開発・インディーゲーム・Steam・Unity・ゲームデザイン・マーケティング・データ分析)の新着記事
条件: 公開から24〜36時間たった記事
除いた物: 題に「競艇・競馬・競輪・ボートレース・予想・スロット・狙い目」などを含む予想の記事(有料の予想記事が多く、ほかの記事と性質が違うため)
本数: 884本(書き手 790人)
1本ごとに取った物: スキの数・題・出した時刻・見出し画像の有無・値段・書き手のフォロワー数
取った日: 2026-09-24
比べ方で一番気をつけたのは、フォロワーの多い書き手と少ない書き手を混ぜないことです。混ぜると、「題に数字を入れると伸びる」ように見えても、実は数字を入れる人にフォロワーが多いだけ、ということが起きます。
そこで、書き手を フォロワー100人未満/100〜999人/1,000人以上 の3つに分け、同じ帯の中だけで比べました。
スキは、客席の大きさと強く関係していた
100人未満 — 記事 603本 / スキの中央値 1 / スキ10以上 2.8%
100〜999人 — 記事 205本 / スキの中央値 4 / スキ10以上 28.3%
1,000人以上 — 記事 76本 / スキの中央値 17.5 / スキ10以上 75.0%
フォロワーが100人に届かない書き手は、100本出して、スキ10に届くのが3本あるかないか。1,000人を超えると、4本に3本が届きます。
ただ、フォロワーだけで全部が決まるわけではありません。1,000人以上でも4本に1本は10に届かず、100人未満でも届いた記事はあります。
私の3本(5・3・0)は、100人未満の帯では普通の位置です。書き方が特別に悪かったわけではない。客席が3つしかなかった、というのが数字の答えでした。
題の工夫は、効いていなかった

「題に数字を入れる」「【】で囲む」「絵文字を付ける」。よく見るコツです。同じ帯の中で、付けた記事と付けていない記事を比べました。
数字 — 100人未満(あり 対 なし) 1.4% 対 4.7% / 100〜999人(あり 対 なし) 28.4% 対 28.1%
【】 — 100人未満(あり 対 なし) 2.7% 対 2.8% / 100〜999人(あり 対 なし) 19.6% 対 30.8%
「」 — 100人未満(あり 対 なし) 3.1% 対 2.7% / 100〜999人(あり 対 なし) 30.9% 対 27.0%
絵文字 — 100人未満(あり 対 なし) 0.0% 対 2.9% / 100〜999人(あり 対 なし) 7.7% 対 29.7%
30字以上 — 100人未満(あり 対 なし) 2.5% 対 3.6% / 100〜999人(あり 対 なし) 29.7% 対 26.0%
(数字はスキ10以上に届いた割合)
はっきり上がった物はありません。100人未満の帯では、題に数字を入れた記事の方が低い(1.4% 対 4.7%)。書き手を1人1本に絞って1,000回測り直しても、ほぼ毎回この差が出ました。
ただ、今回は16通りの比べ方をしています。これだけ比べると、偶然でも差は出ます。「数字を入れると下がる」とまでは言えません。言えるのは「数字を入れても上がってはいない」までです。
有料の記事は、届いている例が少なかった

(イメージ・生成画像: 鍵のかかった戸の前を、人が通り過ぎていく)

フォロワー100〜999人の帯: スキ10以上は 有料 20本中1本・無料 185本中57本
フォロワー100人未満の帯: 有料53本のうち、スキ10以上は 0本
差は大きく見えます。ただ、有料の記事は本数が少なく、同じ書き手が何本も出しています。書き手を1人1本に絞って測り直すと、偶然と区別できたのは1,000回中37%の回だけでした。
それに、有料にしたせいで減ったとは言えません。有料の記事は、中身も書き手の目的も無料とは違うからです。言えるのは「有料の記事にスキが付いている例は少なかった」まで。
私も最初、測った記事を ¥980 で売るつもりでした。フォロワー3人で有料にしていたら、たぶん誰にも届いていません。
だから私は、次にどうするか
数字が言っているのは、題の小手先より、客席(フォロワー)の方がずっと大きいということです。
だから、題をいじるのはやめます。代わりに、
無料で出す(有料は、客席ができてから)
同じ分野で書き続けて、客席を増やす方に時間を使う
どちらも当たり前に聞こえます。ただ、「当たり前」を数字で確かめられたのは、私にとっては収穫でした。
言えないこと(正直に)
1. 因果ではありません。 有料の記事、【】の付いた題は、書き手の目的や中身も違います。「それをしたから減った」とは言えません。
2. フォロワー数は今日の値です。 記事を出した時点のフォロワー数は取れません。
3. 読まれた回数は分かりません。 note の公開データでは、読まれた回数(ビュー)は書き手本人にしか見えません。スキだけで測っています。note のおすすめに載ったかどうかも分かりません。
4. スキは公開から24〜36時間の時点の値です。 その後に伸びる記事は拾えていません。
5. 出す時刻は比べられませんでした。 24〜36時間の記事は、出した時刻が朝から昼に偏っていて、夜に出た記事が5本しかありませんでした。
6. 13のタグは、私に近い分野(AI・開発・ゲーム・マーケ・データ)です。 note 全体の話ではありません。
測り方の失敗(同じことをやる人へ)
最初は「公開から24〜72時間」の記事で測りました。ところが、1タグ150本まで取る決まりにしたせいで、記事の多いタグは新しい方から150本で埋まり、全体の7割近くが36時間未満になっていました。
古い記事ほどスキは多い。そのせいで、「夜に出すと良い」という差が出ていました。夜に出た記事ほど古かっただけでした。窓を24〜36時間にそろえると、この差は消えました。
この失敗は、別の目で数字を確かめてもらって見つかりました。
数え方(生ログ)
取った日 2026-09-24
記事の一覧 note.com/api/v3/hashtags/
<タグ>/notes?order=new&page=<n>
書き手 note.com/api/v2/creators/<ID>
(followerCount)
条件 公開後24〜36時間
予想の記事を除く
帯 フォロワー100人未満/100〜999/
1,000以上
比べ方 帯の中で、スキ10以上の割合
検定 フィッシャーの正確検定(両側)
念のため 書き手1人1本に絞って1,000回表紙と章の絵は生成した画像です。数字と文字は絵に描かせず、表紙の数字は上に重ねています。
自分の結論を壊しにいく(3点)
1. フォロワーが多い人は、書くのがうまいから多いのでは。
その可能性はあります。フォロワー数は「書き手の力」の代わりにもなっているはずです。だから「フォロワーを増やせばスキが増える」とは言い切れません。言えるのは、同じ帯の中では、題の工夫で差が出ていない、というところまでです。
2. 13タグは、私が選んだ。偏っていないか。
偏っています。私が書く分野に寄せました。予想の記事が多く混ざっていたので、除いて測りました。
3. 1回しか測っていない。
その通りです。季節や note の仕組みの変更で変わるかもしれません。同じ道具で、また測ります。